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600問の詰将棋を棋士が解くのにかかった時間

玉(王様)が逃げられないように追い詰める詰将棋
駒の動かし方だけ知っていればできる(はず)の一手詰の問題の例(解答は下のほうのリンクから)
これを解くには、玉が今逃げられる位置を確認するのに5秒、どうやって王手しようかを考えるのに5秒、本当に玉に逃げ道がないか確認するのに5秒でまず最低15秒はかかる、という初心者の自分。たくさん練習すれば、これが各3秒―1秒―0.3秒、と短縮されていくのでしょう。

で、詰将棋の問題集3冊600問を棋士が解くのに何分かかるか、という企画が週刊将棋であったそうです。一手詰よりも格段に頭を使う三手詰と五手詰。自分の攻める手だけでなく、相手の最善の守りの手まで考えないといけない。一手詰をなんとか正解することもあるレベルの自分だと、三手詰は数分以内にできれば万々歳、五手詰ははなからできる気がしない。今の自分には不可能。これを600問ということで、もし一問一分なら10時間。

なお、今週の週間将棋では、糸谷四段が、浦野先生の3手詰ハンドブック1と2、5手詰ハンドブックの3冊、計600問を20分台の後半にさしかかったころだったとのこと。仮に26分だったとすると、一問2.6秒!?3手詰だけならともかく5手詰も入れてです。うーんすごすぎる。。

また、三段編入試験合格で話題の今泉三段*1も20分台でクリアしたとのこと。こちらもすごい。また、長沼七段は40分台後半だったということです。

http://monami.blog.ocn.ne.jp/monami/2007/04/post_691e.html

糸谷(いとだに)四段(18)は、昨年新人王となり、今春大阪大学文学部に入学したことでも話題を呼んだ新進気鋭の棋士。一問平均3秒未満てまさに秒殺ではないですか。答えを読み上げっぱなし状態。読み上げなくても良いのなら実際は瞬殺といってもいい問題もたくさんあったのでしょう。長沼七段(42)が遅く見えるけれど、50分だとしても一問5秒。

三手詰五手詰なぞ、アマチュアでも強い人にはめちゃくちゃ簡単なことだとはわかっていますけれども。普通の人が一桁と二桁の足し算掛け算をやるような。下のリンク先でちらっと書いてある通り、アマチュアも利用する詰将棋本で「保育園」レベル扱い。それでもやっぱり、一般人から見ると三手詰五手詰が簡単だという状態がまず驚異的ですし、600問延々と正解し続ける気力も驚異的だと思います。

あ、でも、五手詰でも、いやらしい問題というのはあるみたいです。書道の日。 - 渡辺明ブログ(これでもせいぜい1、2分程度だったりするのだろうな。)

ちなみに書道でほめられた字がどれかはこちらに。将棋世界4月号本日発売。 - 渡辺明ブログ
その解説はこちらに。2005年3月4日のブログ記事一覧-石橋幸緒のごきげんグラシアス!

*1:引用者注;「プロ棋士」は四段から。また、プロの段位はアマチュアとは全く別のもの